レッサーパンダとアライグマそしてタヌキの違い


【レッサーパンダの悲哀】
風太くんやミンファちゃんが有名になっても、レッサーパンダをアライグマと混同する人がまだまだ多い。

レッサーパンダを見て『ラスカル』とか『アライグマ』と呼ぶ人がいるのは、アニメの「あらいぐまラスカル」の影響でしょう。
アライグマの毛色に忠実に描くと可愛らしさに欠けるので、明るめの色に変え鼻筋のラインを極端に細くしたら、レッサーパンダに似てしまった「あらいぐまラスカル」なのです。
(オマケにぬいぐるみなどの関連グッズはその簡略化した鼻筋のラインさえ省いちゃってるし ^^;)

そして、レッサーパンダはアライグマ科と記載される事も多いので、レッサーパンダ=アライグマと思っている人もいるんですよねぇ。 (動物の分類 [○○目○○科] について知りたい方はこちらを参照)
少しだけ、レッサーパンダについて知ってみませんか?
レッサーパンダ アライグマ タヌキ
毛色をかなり大まかに分けると
明るい茶色に黒と白の三色 黒に近い焦げ茶と白の二色 黒に近い焦げ茶と白の二色
□■
顔の特徴
眉に見える白い斑や頬の白い毛、耳の房毛など 目の周りの黒いマスクと鼻筋に黒いライン アライグマに似るが鼻筋に黒いラインはない、耳が小さい
鼻の周りが白い
尾の特徴
茶と白あるいは焦げ茶と赤茶などの濃淡の縞が7〜10程度ある 黒または焦げ茶と白の縞が5つ。 縞模様はなく不規則に毛色が混じる
手の特徴



クマに似るが裏側にはびっしりと毛が生えている
爪は少しだけ出し入れが出来る
「第6の指」と言える種子骨(手首の骨の出っ張り)があり、モノをつかむ事が出来る、 指の数は5本
長い指で裏側には肉球はない
水中の獲物を手探りで捕まえる仕草が名前の由来
(洗っている訳ではないのです ^^;)

指の数は5本
モノをつかむには不向きで器用ではない

裏側には肉球があり、指の数は4本
分布や生息域など
ヒマラヤ〜中国(南部)
標高2200〜4800mの高地にある森林やまばらな林
カナダ南部、アメリカ、ヨーロッパやアジアの一部に移入
水辺に近い森林など
ヨーロッパ、アジア
温帯林や川沿いの森
主に地上で暮らすが、木の上での日光浴や巣作りなどをする
脚の裏や肛門腺から出る麝香のような分泌物でマーキングする
木に登ったり、穴を掘ったり、扉を開けるなどかなり器用
適応力が強く、砂漠から林地、市街地に分布する
生息域によって外見が違う
他のイヌ科の動物と異なり、木に登ることが出来るがレッサーパンダやアライグマほどではない
分類 (いずれも食肉目)
クマ科→パンダ科→アライグマ科→レッサーパンダ科
古い順に記しているが現在どれも用いられている
日本ではアライグマ科としている園が多いように思います
アライグマ科 イヌ科


※ 間違いまたは注記すべき点がありましたらお教え下さい m(..)m   
アライグマとタヌキの足の裏側の画像は見つけ次第差し替えます。

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