激しすぎるキンタの愛情
2011.01.10(月)
横浜市立野毛山動物園(西区)は11日、立ち上がってリンゴをねだるしぐさが人気だったレッサーパンダ「チップ」(オス)が死んだと発表した。8歳で人でいえば40歳代にあたるという。
同園によると、チップは5日に体調を崩してふらついていたが、その後回復し、9日夕方はいつも通り餌を食べていたという。しかし、10日朝に飼育員が死んでいるのを見つけた。解剖したが、死因は特定されていない。
チップは同園で飼育されているレッサーパンダ2匹のうちの1匹で、2006年によこはま動物園ズーラシア(旭区)から来た。
竹内昌弘園長は「体調が戻ったと思っていただけに残念な結果になった」と話していた。レッサーパンダ舎の横では23日まで献花台や記帳台が設置される。
横浜市立野毛山動物園(同市西区)は11日、飼育する雄のレッサーパンダ「チップ」(8歳)が死んだ、と発表した。同園のレッサーパンダは雌の「キンタ」(9歳)だけとなった。
同園によると、チップは今月5日ごろから足元がふらつく様子がみられ、一時は回復したが、10日朝に死んでいるのを職員が確認した。死因は不明。人間の寿命に換算すると60歳前後という。
チップは、後ろ足で立っておやつのリンゴを飼育員にねだることが多く、その愛らしいしぐさが来場者の人気を呼んでいた。同園は23日まで、チップが暮らした展示場わきで、献花や記帳を受け付ける。
野毛山動物園(横浜市西区)の人気者、オスのレッサーパンダ「チップ」が死んだ。8歳だった。10日朝、寝室で動かなくなっているのを飼育員が見つけた。
野毛山動物園によると、チップは2001年生まれ。06年1月に、よこはま動物園ズーラシア(旭区)からやってきた。飼育員の足元で立ち上がり、おやつのリンゴをねだるしぐさが何とも愛くるしかったという。
レッサーパンダの飼育舎は動物園の入り口にほど近い右手にあり、チップは舎内を歩き回っては、来園者たちを出迎えた。
5日、よたよたと足元がおぼつかない様子だったため血液検査を行った。肝臓と腎臓の機能が低下しているという結果が出た。その後、持ち直して大好きなリンゴも食べたが、9日夕、再び体調を崩していた。
人間でいうと50歳の手前ごろ。「まだ若かった」と竹内昌弘園長も残念そうに話した。野毛山動物園のレッサーパンダは、メスのキンタ(9)1匹になった。同園では現在、オスのレッサーパンダを再び呼ぶ調整をしている。
園では23日まで、飼育舎の横にチップの写真パネルと献花台、記帳台を設置している。