黒いお嬢さんと白い青年2
2008.05.07(水)
昨日(2008年4月29日)展示を中止した上野動物園のジャイアントパンダ「リンリン」(オス)が、本日(2008年4月30日)午前2時ごろ(推定)、死亡しました(展示中止のニュースはこちら)。22歳7か月でした。
1985年9月5日に北京動物園で生まれたリンリンは高齢となり、食欲もおちて、動きも鈍くなっていました。循環器系に障害も見られたため、上野動物園ではリンリンに投薬治療をほどこし、健康管理に留意してきましたが、4月29日に展示を中止したところでした。死因は病理解剖の結果がわかりしだい、別途お知らせいたします。
上野動物園(東京都台東区)でただ1頭のジャイアントパンダ、リンリン(オス、22歳7カ月)が30日朝、死んでいるのが見つかった。同園によると、死亡推定時刻は午前2時ごろ。病理解剖の結果、死因は心不全だった。リンリンは昨夏ごろから体調不良の状態で、今月29日から治療に専念するため展示を中止したばかりだった。
同園によると、午前7時ごろ、飼育担当者が展示室を見回った際、リンリンがあおむけで死んでいるのを発見した。連絡を受けて、確認した小宮輝之園長は「大往生という感じで、安らかに死んでいたと思う。今はただ、冥福(めいふく)を祈りたい」と話している。
リンリンは昭和60年、北京動物園生まれで、平成4年に来日。人間でいえば70歳相当で、昨年夏ごろから食欲が落ち、動きも鈍くなっていた。もともとパンダは動きの少ない動物だが、最近は“寝たきり”状態だったという。
繁殖のため過去3回、メキシコに貸し出されており「フライングパンダ」とも呼ばれた。小宮園長は「世界中で一番飛行機に乗ったパンダ。大変苦労をかけたと思う」と振り返る。
同園ではリンリンの葬儀を行う予定はなく、9月の同園で行われる動物慰霊祭で、他の動物と一緒に慰霊する予定という。
リンリンの死亡で上野動物園からパンダはいなくなった。中国の胡錦濤・国家主席の来日を控え、日本側はパンダの雄、雌の1頭ずつを借り受けたい意向を示しているが、同園では「外務省に相談しているが、まだ情報はない。機会があれば飼育にチャレンジしたい」としている。
個人的にはジャイアントパンダをまた新たに入れて飼育するのに対しては複雑な思いを抱いています。
注意をしてもしても焚かれるフラッシュ、薄暗いトンネルの中で見るジャイアントパンダ、喧噪…
とても良い環境とは思えず、パンダ外交云々の前に賛成できかねちゃうのです。
そして、ジャイアントパンダと他の動物との飼育格差。
(だって明らかに力の入れ方が違い、飼育係さんの言葉の端々にそれが現れていたりするし)
でも、ジャイアントパンダの展示を望む声は大きいんだろうなぁ。