グラフは各園の祖となったシセンレッサーパンダの子孫を表しています。
サンプル数は250頭で海外に搬出された個体やその子供なども含み、現在生存している個体です。
ハナちゃんこと茶臼山の花花(ホアホア)の子孫は72%にも及びます。
と言う訳でハナちゃんは日本のシセンレッサーパンダ(以下、レッサーパンダと表記)の母と呼べると思います。
鯖江(西山動物園)も子孫数が多い園ですが祖となったのが♂1♀2、安佐も♂1♀2、徳山は♂2♀1、
茶臼山や市川は♀1♂1から始まっているのです。
その事もふまえて考えるとハナちゃんの血統に強さを感じるのですよ。 (ペア♂の誼誼の子孫数より多い)
これだけ多いと何処を見ても親戚だらけ、ペアリングの難しさも感じます。
ハナちゃんの子孫に限らず多い血統は一時期繁殖制限などされた事もありましたが、
繁殖制限してはいられなくなりましたよね。
飼育頭数が判らなかった年度があるので不完全ですが… (ご存じの方は判る範囲で教えて下さいm(..)m)
2000年以降、ほとんど増えてないんですよねぇ。 (各年度は年末時点のデータ)
※ 2007年は7月時点では262頭と言うデータも残っています。 (訃報が多かった年でしたね)
とにかく血が濃くなり過ぎないように注意しながらも血統的に多い個体であっても繁殖させていかなければ
日本のレッサーパンダは減っていくばかりだと思います。
ここ数年、海外への搬出のニュースは耳にするものの、海外から搬入したと聞いた事がありません。
積極的に海外の動物園と交渉に当たり、新しい血統を導入すべき時が来ているのではないでしょうか?
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