赤いキツネ達は…
2008.12.09(火)
何だか急にお年を召したような雰囲気のゼルダくん。 足を軽く引きずって、展示ケースには「治療中」の紙が貼られていました。 ところでフミエちゃんがいたところは、今はスローロリスが展示されてるんですが…(?_?)
埼玉県こども動物自然公園にて[D300]
夏もまっさかりの2008年7月29日、4頭のフェネックの赤ちゃんが生まれました! お母さんの「キキ」は今年4歳で、今まで何度か出産経験があるものの、どの子どももうまく育てることができませんでした。
今回どうするべきか迷いましたが、親が繁殖可能な年齢のうちに確実に子どもを残したいこと、人工哺育の経験の無い職員が増えたため、この機会に経験してもらいたいこと、などの理由から、今回は出産直後から人間が育てることにしました。井の頭自然文化園でフェネックの人工哺育に取り組むのは2年ぶりです。
生まれたときの体重は35〜40グラムほどで、体毛が短く、体温の調節ができないため、保育箱に収容して3時間おきにミルクを与えました。4頭のうち2頭は残念ながら途中で肺炎を起こし、死亡してしまいましたが、残る2頭は順調に離乳食を食べるようになりました。
運動量も増えてきたため、外気温に慣らしてからフェネック舎に引越しをしました。これまで人工哺育をおこなったときより涼しい時期だったため、保育箱のお世話になる時間が長くなりました。そのためか、フェネック舎に引っ越した後も、ガラスごしに人間が見えることにも慣れており、特別に用意したサークルのなかで飛んだりはねたり取っ組み合いをしたり……。元気なようすにホッとしています。